つむじ

Twitter @tsumasaki_zuka

予備知識ほぼゼロでも『鬼滅の刃 無限列車編』をみたらメチャメチャ感動した

「これが国民的人気コンテンツ・鬼滅の刃か〜〜!どんなもんか見てみよ!!!」と思い予備知識ほぼゼロで無限列車編を観たオタクによる感想文です。映画本編のネタバレを含みますので未見の方は先に映画をご覧ください。メチャメチャ良いので……

 

大前提となる書き手の属性

・普段はヅカオタをやっている

鬼滅の刃についてはとても流行っていること、胡蝶しのぶさんというかわいいキャラクターがいること、主人公が炭治郎で妹がねずこちゃんだということ、巷のヅカオタの間では「星組でやってほしい」とよく言われていることぐらいしか知りませんでした

・人並みの人間なのでここで出ている感想は他所で出尽くしている可能性が高いです。

 

まず私はこの映画を観たあと『羅小黒戦記』(こちらも素晴らしいアニメ映画です)と宝塚歌劇団宙組公演『アナスタシア』を観るスケジュールを立てたのですが情緒がメチャメチャになるので別の日に観るべきだったと反省しています。煉獄さん!!!!!!

 

 

忖度がなく誠意がある映画

映画全編を通して強く感じたのは「あらゆる忖度がなく、作り手が真摯に作品と向き合っている」ということです。

たとえば子供の間で大流行しているにもかかわらず(実際劇場には多くの子供がいました)グロテスクな描写を削らずPG12にした点。

そして知名度はあるが声優としての技術はない芸能人を起用せず、プロの声優を起用した点。

そして鬼滅の刃という作品をまったく知らない人向けの作品世界や人物の紹介を入れず、「無限列車編」という一本の作品として完成させた点。

舞台にしろ映画にしろ、受け手を信頼していない作品や忖度がある作品は見ていてなんとなく分かってしまいますがこの作品にはそういったものが一切ありません。

作り手が受け手を、そして『鬼滅の刃』という作品そのものを全面的に信頼しているからこそ為せる技だな、と初見なりに思いました。

 

 

初見であってもここまで感動できた理由

これについては色々考えをこねくり回してみたのですが、おそらく本当にいい作品は、それについてよく知らない人をも感動させる力を持っているからだという結論にたどり着きました。全てのいい作品がそうとは限りませんが、よく知らない人をも感動させる映画がいい映画なのは間違いないと思います。

大スクリーンで美しくかっこいいアクションやいいキャラクター、ストーリー、音楽を脳に流し込まれ、煉獄さんに泣かされ、劇場を出る時には「そりゃ流行るわ!!!!!!!!!!」と思わされました。

予習はするに越したことはないけど予習しなかったらしなかったで「予備知識ない人間をここまで感動させるなんて!」という気持ちになれる映画です。

そして何よりも煉獄さんがかっこいい。煉獄さんが死んだ悲しみと、それ以上に「私はかっこいい人の生き様を“見届けた”んだ……!」という胸いっぱいの気持ちでスクリーンを後にしました。

またこの作品は劇伴音楽のパワーもすごく、場面に合わせたいい音楽が流れることがどれだけ大事かを改めて実感しました。サントラほしい……

 

 

新たな希望と期待

もう日本のサブカルチャーや文化は痩せていく一方なのかな……と(昨今のコロナ禍もあり)いろんなものを見て思っていたのですが、全然そんなことはないなと思えて未来に新たな希望が生まれました。

今の子供達こんなハードな作品みてるんか……すご……という気持ちにもなりました。

10年後や20年後に、鬼滅の刃という作品を見て育ったクリエイターたちがどんな作品を生み出すのか、どんな活躍をするのかが楽しみで仕方ありません。

 

星組でみたい」と言われる理由がわかった

おまけにヅカオタ並の感想です。今の宝塚歌劇団星組は少年漫画っぽい持ち味と重厚さを兼ね備えており(個人の感想です)、たしかにこの作品がよく似合いそうだなあと思いました。

トップコンビが兄妹関係、というのも新しいですがそもそもベルサイユのばらだってオスカル編はトップコンビがオスカルとロザリーですし、Thunderbolt  fantasyやルパン三世ができたのでできるでしょう。ただ無限列車編だとヒロインになるであろうねずこちゃんの出番が少ないのがネックなので、大劇場でやるとしたら他の部分かなあとも思います。このへんは全編読み通したあとじっくり妄想したいと思います。