つむじ

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宝塚歌劇団宙組『アナスタシア』をみた感想(11/8 15時30分公演)

ようやく感想がまとまってきたので、こちらで『アナスタシア』をみて感じたことをしたためます。Twitterで呟いたこととほぼ同じです。

 

※映画版未見、ロシア史に関する知識も浅い人の感想文です。ネタバレはないと思いますが先入観なしで観たい方は観劇後の閲覧をおすすめします。

 

勇気あふれる一人の女の子

何にしてもまず星風まどかちゃんが「私の思い描く理想の星風まどかちゃん」すぎました。まどかちゃんは自分の足で歩いてゆける勇気あふれる女の子が本当に本当によく似合うと個人的には思っているのですが、アーニャというお役があまりにも似合いすぎ&私の理想すぎて「私の脳内から出てきたんか!?!?!?」と錯覚するほどでした。そして真っ当に演出つけたら発露するまどかちゃんの勇気をあの方向(オリガ、ミレナ)に使う上田久美子先生、ヤバい(褒めてる)な……と改めて思いました。

 

真風さんのかっこよさについて

真風涼帆さんは肩の力が抜けたラフで自然体なかっこよさをお持ちの方だと思っているのですが、ディミトリという役がこれまた真風さんの持ち味にぴったりはまっていると感じました。肩肘張らずとも元からかっこいい人、という感じが……似合う……どこか純粋なところを捨てきれずにいる、という役柄もこれまたよく似合っていました。あとちょっと面白い感じを醸し出すのが上手いなあとも思います。あの独特の間合いというか何というか……

 

芹香さんの特別な力

「芹香斗亜さんはどんな作品のどんなお役でもおいしく演じてみせ、観客を楽しませる力を持っている」というのが私の持論なのですが、今回もその力を余すところなく発揮していたと思います。グレブというお役、よく考えると演じるのが難しい役どころだとは思うのですが芹香さんが演じると魅力的で見ていて飽きない役に見えてくるのが不思議です。きっとそれが芹香さんのいちばんの強みなんじゃないかなあと感じました。

 

この作品は自分を見つけるアーニャと自分が分からなくなってくるグレブが対になるお話でもある気がしているのですが、迷いを演じ切る芹香さんも、ひたむきさを発揮するまどかちゃんも、その中で主演男役としてきっちり存在する真風さんもみんなすごいと思います。

 

いちばん意外だった桜木さんの活躍

桜木みなとさんについて、「そんなお役も似合うんですか!!??すごい!!!!」と思ったことを反省します。だって桜木さんといえばこじらせたお役、こじらせたお役といえば桜木さん、みたいなところあったじゃないですか!?(他組ファンの感想です)(ごめんなさい)あんな爽やかチャーミング眼鏡おじさんも似合うのが意外だったし素敵でした。

またコメディタッチの軽いお役でもきっちり存在感を示しつついい塩梅で舞台上に存在していたと思います。すご。

 

和希さんはすごい

和希そらさんについて、圧倒的すぎる、すごい、すごすぎて…………何も思い浮かばなかったわね…………(原文ママ)というメモが残されていました。本当にすごい舞台人だと思ったし上手い人は女役も上手いんだなって思いました。あと和希さんがあんなにすごいのに喰われていない周りもすごいと思います。女役上手いあまりに女役ばっかり振られるようになったらどうしよう、という思いが頭を過ぎるぐらい違和感なかったです。

 

息ピッタリだった桜木さんと和希さん

桜木さんのヴラドと和希さんのリリー、今回のお二方の関係は男女の恋人同士。壮麗帝は未見ですが、今回の公演では今までの公演やオフでお二人が培ってきたものがフルに活かされていたのではないでしょうか。まさしく息ピッタリでした。

 

みんな当たり役

公演を通して何より感じたのは「みんな当たり役」ということです。ディミトリとアーニャは真風さんとまどかちゃんにあて書きしたようなお役だし、脇のメンバーもみんなよく似合っていました。

また今の宙組はコーラスはもちろんミュージカルに強く、エリザやスカピンもやろうと思えばできただろうけど、このアナスタシアという新作の大作ミュージカルに挑戦したことに大きな意義があるのではないでしょうか、と思います。

 

その他のキャストについて

星組ファンとしては天彩峰里ちゃんの活躍も嬉しかったです。かわいい!歌がうまい!

・そして紫藤りゅうさんも元気そうで何よりでした。SAPAのあのお役が似合いすぎていたあまり「持ち味がフルに活かされる役はオリジナルを待つ必要があるかな……」とも感じてしまったのですが、とにかく活躍が見られて何よりでした。

・美月悠さんをみていると「ある一定の役柄(美月さんの場合ラスボスではない悪役)が似合いすぎると似たような役ばかり振られてしまう問題はあるな……と思ったのですが、私が演出家だったとしても美月さんにラスボスではない悪役を振ってしまう気がするので、わかるよ……と思いました。

愛海ひかるちゃんになった愛海さんが絶世の美女でした。

・バレエのこと全然知らないけど潤花ちゃんのバレエの場面がすごかったです。というかあの場面に出てる人みんなすごくてどこ見ていいか分からなくなる……

 

 

とにかく素晴らしい公演でした!!!無事に千秋楽を迎えられますように!!!